妊娠しやすい体作り、
妊娠を継続していく体作りを
ご一緒にしていきましょう!
不妊の原因は、環境ホルモン、精神的ストレス、化学薬品、不規則な生活習慣など様々です。これらは体内のホルモンバランスを狂わせ、体に悪影響を与えます。
又、35歳を過ぎると卵子が老化したり、子宮自体の細胞が変化するためホルモンに対する反応が鈍くなります。受精卵が着床しにくく、着床しても子宮の活動が衰えているので、胎児の発育が遅れがちになります。
まずは、妊娠しやすい体作り、そして妊娠を継続していく体作りをしていきましょう!
漢方の世界では、不妊症を主に「腎」の働きが低下した「腎虚・精血不足」の状態であると考えます。「腎」とは単に腎臓をさすのではなく、生命のエネルギーの元となる精を蔵し、生長発育・生殖・ホルモン系を司るものととらえています。
30歳を過ぎたころより、この「腎」の働きが徐々に弱くなり、ホルモンの分泌も悪くなります。そのため、卵子の育ちや質が悪くなり、排卵もスムーズに起こらないこともあります。
不妊症では、まずこの腎を元氣にする「補腎」が中心になります。
「腎虚」には、生理周期が短く、基礎体温が高めでほてるタイプの人と、生理周期が長く、基礎体温が低めで冷えるタイプの人がいます。不妊症の人の70~80%が後者のタイプです。
このタイプの補腎には、体を温めながら腎を強化する「腎補陽」を行いますが、この働きをする代表格が「鹿茸」です。
「腎」を元氣にすることで、赤ちゃんが授かりやすい体作りができます。又、生理痛や生理不順、冷え、貧血などの予防・改善にもつながります。
鹿茸は「本草綱目」の中で「精を生じ髄を補い、血を養い、陽を増し、筋を強くし、骨を健やかにし、一切の虚損、耳聾、目暗、眩暈、虚痢を治す」と記されています。
これは「生命力を増し、骨髄や血の元となり、元氣をつけ、筋肉を強くし、骨を堅く丈夫にし、体力の消耗によるあらゆる病、難聴、目のくらみ、めまい、下痢や腸の疾病を治す」という意味です。
もちろん、男性の不妊にも使っていただいています。
不妊の原因の半分は男性にもあるのです。
いますぐできること
① 適度な運動を
血行を良くして、卵巣や子宮に酸素や栄養が不足しない様にしましょう。
② 楽な服装を
体をしめつける下着は、血行を悪くするだけでなく、体へのストレスになります。
しめつけすぎない楽な服装で体をリラックスさせてあげましょう。
③ 体を温める
体を冷やす食べ物を避けましょう。
南国で摂れるものや色の白いものは、体を冷やすものです。
飲み物も温かいものを摂りましょう。
温めのお風呂にゆっくり入って温まりましょう。
④ ストレスを減らす
ストレスは血行を悪くします。
ストレスの原因を見直し、ゆったり生活に切り替えましょう。
結果を気にしすぎず、時にはがんばっている自分をいたわってあげてくださいね。
鹿の角の成長はとても早く、3日で1cmも伸びるといわれています。
生え始めた鹿の角は、その茸のような柔軟さと、驚異的な成長力から、「鹿茸[ろくじょう]」と名付けられました。
力強く伸び始めた幼角を採取した「鹿茸」は、体力増進・強壮に非常に優れた漢方高貴薬として「人参」とともに珍重されていたようです。