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「葛根黄連黄芩湯」について  

 

昔、私の漢方の師匠が「肺の熱には葛根黄連黄芩湯を、心の熱には黄連解毒 湯を」とおっしゃっていました。

 

「葛根黄連黄芩湯」と「黄連解毒湯」は、 兄弟のように似通った処方ですが、使い分けのコツは「葛根黄連黄芩湯」は 肺と大腸の熱を取り、「黄連解毒湯」は心と小腸の熱を取ります。  

 

白目が黄色く濁る(白目=肺)肺の熱、葛根黄連黄芩湯で大腸の熱が取れれ ば、肺の熱も取れます。

 

飛蚊症などで白目が茶色に濁っている人が、葛根黄 連黄芩湯を飲み続けると白目がきれいになってきます。  

 

白目=肺   虹彩=肝   黒目=腎  

 

夏から秋にかけて長期間太陽の強烈な光線が目の角膜・虹彩・水晶体・硝子 体を通過し黄斑や網膜や脈絡膜に熱を持ち炎症が生じたりします。

 

葛根黄連 黄芩湯は脈絡膜内を走る細動脈や細静脈の血管の炎症を鎮め血行を良くしま す。  

 

近くを見る焦点調節は網様体筋を収縮させるので、パソコンを見過ぎると、 この筋肉を固縮してしまいます。

 

筋肉のコリを緩めるのが葛根ですが、葛根湯は温性の発汗剤なので、夏場や 内熱のある人、老人への使用は不適切です。    

 

夏場の肩こりや仮性近視、IT眼症、飛蚊症には、葛根黄連黄芩湯が最適です。  

 

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